2009年03月

小沢民主党代表の公設第一秘書が逮捕され、今日起訴が決まった。その後開いた記者会見で党代表の続投を表明した。党の役員会で決まったことなのでそれに従ったという。党内事情があるのだろう。すなわち後任の人材不足ということか。党誕生の生い立ちを引きずっているためか。

直前に党は続投の布石をしていた。しばらくなずるずるとこの状態が続くのか。国会の予算委員会では民主党がすっかり意気消沈状態だ。意味なく反対していた態度が急に変ってしまった。今での強い反対の態度はなんだったのか。単なる演出だったとしか思えない。中身のない無意味なことをやってきたのだ。

政権交代は、古い体質の自民党に任せられないという理由による。小沢代表にはもっと古い自民党の体質のにおいがする。今回の金にまつわる疑惑、それに対する検察への批判。国策捜査とまで言い切った。突然の企業献金の廃止案。米軍の駐留は第7艦隊だけでよいという発言。かつては国連決議であれば自衛隊の戦闘参加の容認発言。国連決議が憲法を優先するということだ。

民主党はこれを良い機会と捕らえ人心を一新すべきではないのか。国民の二大政党制への期待は大きいと思われる。

ますます政治に対する国民の不信感はつのるばかりである。支持率の調査が行われると思うが、多くの場合最も多いのは支持政党なしである。これまで何回も繰り返されてきた政治改革は功を奏さず結局自浄作用は不可能ということである。

自民党も相変わらず分りにくい政策に終始している。目先の問題煮ばかり手をつけている印象が強く先行きの生活がどのようになるのかがさっぱりつたわってこない。もっと国民一人ひとりが政治に強い関心をもつべきである。政治家はもっと国民と直接対話をする機会をつくりべきである。いつも支持者とばかり付き合っているから近視眼的にならざるを得ない。
国民は政治を判断し要望を伝える手段を持たない。新聞やテレビからの情報はかなり偏ったものと思わざるを得ない。マスコミの弊害は大きい。

小泉内閣への批判はいろいろあるよいうだが、あれほど政治を話題にしたことはかつてなかった。政治家一人の力で変えられる可能性を示したことは事実である。支持を得ている知事は多い。その多くは身近な問題を分りやすく伝えてきているからである。この点で国政は怠慢である。

いづれにしても世論調査では間違った判断をしないで欲しいものである。

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が始まり、日本は韓国にコールドゲームで勝ち、これまで負け越しているうっぷんを大いに晴らした。ところがその後1対0で完封され野球不安を悔しがらせた。この戦いの采配について、キューバのカストロ首相の辛口のコメントまで伝えられた。

夏季オリンピックでの野球競技は、1912年のストックホルムオリンピックで公開競技としてはじめて開催されました。以後何度か公開競技として実施されたが、1992年のバルセロナオリンピックで正式種目になった。しかし、野球の普及率が低いことから2008年のオリンピックを最後に正式種目から外された。

またアトランタ大会まではアマチュア選手しか参加を認められなかったが、2000年のシドニー大会からプロ野球選手の参加ができるようになった。

過去5回開かれたオリンピックでの大会で参加したのは16カ国。毎大会とも参加は8カ国である。5大会参加したのは日本とキューバのみ。うち優勝したのはキューバが3回、アメリカと韓国が1回である。日本は2位が1回、3位と4位が2回である。

アメリカのメジャーリーグ(MLB)機構は、外国選手が増え続けていることや、球界発展のためには国際化が不可欠との認識から国際大会の開催を決め、2006年に第1回大会が開かれた。

第1回大会には16カ国が参加し、4チームずつ4組に分け上位2チーム、8カ国がアメリカで2次リーグを戦い、それぞれのリーグの上位2チーム、4カ国が決勝トーナメントで準決勝、決勝を行う。3位決定戦は行わない。ただ、投手の投球数には細かなルールが決められている。

第1回大会は2006年にアメリカで開かれ、王監督のもと日本が優勝した。イチローや宮本は参加したが、松井は辞退した。

今日の早朝に行われた優勝候補のキューバ戦では、松阪が先発し6対0で勝った。次は明後日の韓国戦。今回アメリカはプエルトリコに11対1でコールド負けたのは驚き。しかし、WBCのことはアメリカ国民にあまり知られていなようである。

各国の選手には大リーガーやその経験者が多く出場している。日本でも先発投手の松阪はじめイチロー、城島、岩村、福留5人が大リーガーだ。

スポーツの国際化は柔道が代表的である。早くから国際大会を開き、指導者を各国へ送り込んだ。しかし、かなり普及した柔道ではルールや試合での審判の判定などいろいろ問題になっている。

前回の北京オリンピックでは優勝候補の日本選手があっけなく負けていった。1回戦どころか敗者復活戦でもあっさりと負けた。外国選手はレスリング経験者やその国特有の格闘技を身につけて柔道へ転進してくる例が多いから、今までに見られなかった技で勝ち進んできた。日本柔道はそれに次々と負けて行った。まさに国際化への対応の遅れといえる。これらをみていると外国選手は技より勝つことを優先していることがはっきりと分る。

相撲も同じである。ここ何年も日本人の横綱を見ることができない。まるでモンゴル相撲と見間違うばかりである。ロシアやグルジアなど国も多彩である。外人力士の中には大きな身体をつかって力でねじ伏せてしまうこともある。一部外国人力士の態度も評判が悪い。相撲上がりの親方は旧態依然とした部屋の運営方法をとり、力士の指導がまったく出来ないのである。ここでも国際化への対応の遅れが目に付く。

国内の野球とサッカーは外国の一流選手をチームに入れ、技術の向上をはかってきた。今では多くのトップ選手が外国で活躍するまでになった。高校野球など選手の育成の仕組みがしっかりしているスポーツは次々と選手は育ってくるが、これだけ大リーグに流出すると国内のチーム力が心配になってくる。中には国内のプロを通り越して直接大リーグへ入る選手まであらわれた。

スポーツの国際化は、さまざまな課題を抱えながらすすむものと思われるが、そのスポーツ特有の歴史や伝統は忘れないで欲しいものである。

1月14日に準大手ゼネコンの西松建設の元副社長(68)ら4人が、外国為替及び外国貿易法(外為法)違反容疑で逮捕された。海外でつくった裏金約7000万円を無届で国内に持ち込んだ容疑である。このニュースを聞いていずれ政治家の名前が出てくるだろうなあと感じた。。

3月4日小沢一郎民主党代表の公設第一秘書で資金管理団体「陸山会」の会計責任者(47)が政治資金規正法違反で逮捕された。このニュースには驚いた。総選挙で神経質になっている時期だっただけに政界へ衝撃を与えた。検察の意図がはかりかねた。

それと同時に“またか”、“やっぱり”という思いがした。小沢代表は、田中角栄や金丸信に可愛がられた。両者とも金にまつわる事件で逮捕された。今回もゼネコンとの関係で疑惑が持たれている。なにか因縁を感じる。

小沢代表は今回の件で記者会見を開いた。その説明で献金は適法に処理し、収支ともにオープンにしてるいった内容であった。
それと同時に検察を痛烈に批判した。小沢代表の強気な発言が検察を怒らせてしまったような発言をする識者(?)がいたが、むしろいろいろな発言を歓迎しているのである。
おそらく検察はこれら会見を見て、小沢代表の心理状態を冷静かつ詳細に分析しているのである。

確かにこの時期にはいささか疑問を感じたが、考えてみるとこの時期しかなかったのかもしれない。一部の献金に時効がきてしまうことや、選挙になってしまっては手を出せない。まして代表が仮に総理大臣になってからでは遅すぎる。

政治と金の問題はいつの時代でもついて回る。悲しく、情けない事件である。公共事業では一時談合問題が多発した。当時談合に対する罪はかなり軽かった。これまで政治と金にかかわる事件では自殺者が何人も出た。アメリカでは多額な金が動くところには必ず犯罪が発生するという前提で、その罪をかなり重くしていつという。

今回のことで次第に状況が分ってくるとかなり悪質な行為であることが推測されるようになってきた。検察がかなりな証拠をつかんでいるようにも思われる。

次々と起きる政治と金の事件を引き起こさないようにするためにはどのようにすればよいのか。一つには国民がもっと政治に関心を持つことが必要ではないか。国民にも責任があるように思えてならない。今回のことを明確にするとともに二度とこのような疑惑がおきないような仕組みに作り変えて欲しいものである。

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