2009年04月

人気歌手グループの一人が泥酔して逮捕された。テレビのニュースによると、酔って裸になっているところを通報され駆けつけた警官によって、逮捕されたとのことである。
逮捕された後家宅捜査までされたといことである。そこまでされたとは、一体何があったのか。このことは通常のことなのか。もしそうだとすると日常的に多数の逮捕者がでているのだろうか。何か釈然としないものを感じる。

ついでこの件でのテレビの取り上げ方である。まるで凶悪犯を逮捕したかのような印象を与える報道の仕方である。あのNHKまでがトップニュースとして取り上げていた。民放の取り上げ方は押して知るべきである。

普段当人がどのような生活態度をとっていたかは知る由もないが、報道の仕方に大いに疑問を感じる。飲んでいた飲食店まで取材に行き、酒を何倍飲んだまで伝えていた。

とにかく重大犯罪者の扱いは許されるものなのか。人気芸能人だからということなのか。

総務大臣は当人を最低の人間と酷評した。そんなことを言える立場なのか。大臣たるものが人間性を否定するとは信じられない。

警察のあり方、報道のあり方に大いに疑問を感じる。簡単に逮捕され、家宅捜査されるようなことがあっていいのか。

しばらくはテレビをつけると民放が、したり顔をした連中を集めてきて興味本位な番組を続けるのであろう。もっと伝えるべき大切なことがたくさんあるはずなのに。

最近、景気はいつ頃からよくなりますかと良く聞かれます。景気の予測ほど当たらないものはないといわれています。その理由はいくつかありますが景気を動かす要因がかなり多く複雑に絡み合っているからです。さらにそこへ心理的な要因が絡み合ってくるのでいっそう難しくなります。なんといっても過去に一度も経験をしたことのないほどの落ち込みようなのです。

日本経済の場合は、輸出にたよるところが大きいため相手国の経済状況を予測しなくてなりません。
株価は景気の先行指標となるとみられています。今日の東証の平均株価は9千円に近づいてきました。昨年の9月以降金融不安が大きく広がり景気は急降下しました。その後世界中で景気刺激策がとられ、あわせて金融サミットなどが開かれ不安感は少しずつ薄らいできました。

一方企業は人件費の削減や開発投資の抑制、在庫の削減など固定費を縮小し売上が落ちても利益を確保できる環境をつくってきました。

ただトップ企業が売上見通しや、決算見込みを何度も下方修正しました。またこの時期決算期を迎えて各企業は決算見通しを発表することが恒例ですが今年度は発表を控える企業も見られます。
株主にとっては困ったことですが、企業は収益の見通しが立てられないほど市場は混乱しているのです。企業業績でさえ予測が難しいのです。

景気予測、企業業績予測とならんで株価の予測も難しいのです。一番の問題は海外投資家や機関投資家が景気や企業業績のほかに思惑で売買するからです。テレビの株式番組で専門家と思われる人たちが株価を予測したり分析をしています。聞いているとまったく無責任なことをいっていることが分ります。上がるのか下がるのか分らないのです。どちらともとれる言い方をしています。

あるいは不特定なひとが言っていたと、自分の見方ではないことを強調しています。もっとも根拠のないのはチャート分析と称する方法です。過去の株価をグラフにしその動きから予測するものです。しかし、過去の株価を動かした背景のことはまったく触れずに同じ動きをすると言い切っているのです。

このように予測は非常に難しいため生産も消費も控えめになってしまい、一層景気を停滞させてしまうのです。さらに企業の人員削減や給与や賞与の削減は働く人たちの将来に対する不安感をつのらせてしまいます。この不安感を取り除くのは政治の力なのです。肝心な政治が頼りないとなると国民はとても不幸な状態にあると言わざるを得ません。人口減少、少子化は政治の責任なのです。国民は政治力を強くするためにもっと働きかけるべきです。

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