胃がんの手術を受けて今月でちょうど2年がたちました。3ヶ月に一度血液検査を受け、6ヶ月に一度CT検査を受けています。手術で胃は3分の1になりましたが、小さくなったことの自覚症状はありません。日常生活は手術前とまったく変わりません。食事はなるべく少なくするように心がけているくらいで、他には気を使っていません。食事の量を少なくしているのは、体重を増やしたくないからです。それは好きなテニスを続けたいためです。
胃がんと分かったのは偶然でした。2年前の9月にテニスコートで球を打ち始めてしばらくすると体の力が抜けていくような感じになり立っていられなくなりました。そのときは風邪かなと思って近くの病院で薬をもらい飲んでいましたが治りません。血液検査をすると貧血状態と分かりすぐに総合病院で胃カメラで検査をしました。その結果、胃潰瘍で出血していたことが分かり、その一週間後に胃がんと分かりました。宣告を受けたときは物凄いショックでした。
がん専門病院を探し、すぐに診察を受けました。再度胃カメラなどの検査を受け手術を受けることになりました。ただ、医師から”手術は必要ですが、心配ありません”と言われたときは大いに元気を取り戻しました。がん患者のストレスは相当なものです。医師の一言がどれだけストレスを和らげるか身をもって体験しました。それから手術は2ヶ月先で、その間は普通の生活をしていてかまわないと言われてときは、なぜすぐに手術をしないのかと疑問に思いました。手術は無事に済み経過も順調です。手術は、腹腔鏡手術でした。手術痕は4~5cmほどです。良い医師と良い病院に出会えたのは幸せでした。しかし、がんについては分からないことばかりです。
入院中に複数の医師にがんになる原因について質問をしましたが、皆さんから分からないという答えが返ったきした。がんになる原因は、食べ物やストレスなどいろいろ指摘されていますがはっきりしていないようです。また発病した時期も分かりませんでした。ただ、原因は分からなくても治療法は急速に進歩しています。治療法は、手術、放射線治療、抗がん剤、免疫療法などです。
がんの原因は、遺伝子の病気といわれています。がんは細胞の遺伝子に幾重もの突然変異が積み重なって発生します。この突然変異が起こるメカニズムは多様ですべてが解明されていません。
突然変異は、通常の細胞分裂のときしばしば起きますが、偶発的に癌遺伝子の変異がおこることもあります。それ以外に発癌の確率を高めるものとしてウイルス、化学物質などがあります。しかし、癌は一つの要因で起こることは少ないためそのことが解明を難しくしているものと思われます。
がんの原因として、タバコと肺がんの関係はよく聞きます。脂肪とカロリーのとりすぎは特に大腸がんの危険性が高まることも言われています。大腸がんや乳がんは動物性脂肪の取りすぎと食物繊維の摂取不足によるものと指摘されています。また過度のストレスは血流や免疫力の低下につながり癌になる確率が高まるとも言われています。さらに癌細胞は低い温度を好むため平常体温が36℃を下回る人の癌発生率は高まるとのことです。等々癌の原因にはいろいろなことが指摘されています。
やっかいなことに、がんかそうでないかは、医学が進んだ今でも病理医が経験を頼りに判断するしかないのです。がんは機械でも薬でも判別できません。それはがん細胞と正常細胞とがきわめてよく似ているからです。がんの手術を受けてから2年間、がんとは何かを知ろうとして本を読んだり、講演会などを聞いたりしてきましたが、はっきりしませんでした。
それにしても日本ではがん患者が多く、死亡原因もがんが多いのです。年間33万人ががんで死亡しています。世界のがん死亡者は年間800万ににもたっしています。これまでもがんに関する研究も数多く行われてきました。世界でガン征圧にかけた資金は数十兆円にものぼるものと見られています。それでもがんによる死亡者は増えているのです。
戸塚洋二博士。東大栄誉教授。ノーベル賞候補とまでいわれた世界的な物理学者ですが2000年に大腸がんを患い4年後に再発しました。このことは、自身のブログに詳細に書かれていました。またNHKや文芸春秋でも紹介されました。再発したがんは、全身の骨や肝臓、肺、脳にまで転移していました。戸塚さんは抗がん剤治療の過程を科学者の目で徹底的に記録していました。そこには癌がんの壮絶な闘いが記されていました。抗がん剤の効果の過程や激しい副作用の状況が詳細に記録されていました。蝕まれていく肉体とその痛みや吐き気などに襲われた状況。抗がん剤は何度変えても効果がなく副作用は続きました。抗がん剤としか戦うしかなかった戸塚さん。2008年の7月に66年の生涯を閉じました。
このようにがんと戦っている多くの人たちがいることを知ると、自分は今は何の症状も出ていないがいづれ再発するのではないかという不安に駆られてしまいます。そのこともあってがんのことをもっと詳しく知ろうとしたのです。これまでがんについて膨大な研究が行われてきてすでにがんについてたいていのことは分かっており、治療法も大幅に進歩していると思っていました。しかし、現実はちょっと違っているようです。
がんの征圧には今後50年から100年はかかるとも見られています。100年目を迎えた世界最大のがん学会がアメリカにあります。参加者17,000人。生命科学や遺伝学など人類の英知を集めた膨大な研究が発表されたいました。この学会から35人のノーベル賞受賞者を輩出しました。その功績はすべてがんのなぞのごく一部を解明したに過ぎなかったのです。
なぜ膨大な発見を続けてもがんは克服できないのか。NHKの特別番組でも紹介されていました。人間の体では毎日数千億以上の細胞が遺伝子をコピーし生まれ変わっています。そのためどこかの細胞がコピーする際にミスをおかしてがんになるのは当たり前なのだと見られています。がんの仕組みは複雑で全体像をつかむことは不可能といわれています。がんの原因が分かって抗がん剤が作られてもその薬が効かない新たながんが現れてくるのです。しかも厳しい環境でも生き残ることができ、抗がん剤や放射線に抵抗力を持つ強力ながん細胞になってしまうのです。したがって現状ではがんの再発は避けられないと見たほうが良いようです。
次々と生み出されてくる治療薬が効かなくなるのは、がんがそれに打ち勝つ強靭な生命力を持っているためと思われます。そのことががんの転移のなぞを深め、いつになったら克服できるかの予を難かしくしているのです。今できることはがんの検査を定期的に受けることと、体に良くないことはなるべく避けることくらいのことのようです。2年前に胃がんと分かったのは、胃潰瘍になって出血したためです。医師からは、そのことが幸いしたと言われました。それまで健康診断をほとんど受けていませんでした。切り取った胃がんの写真を見て驚きました。かなり大きかったのです。この胃がんが発生してどのくらい経っているのかとか、なぜ胃がんになったのかなどは全く分からないそうです。ただ、がんのレベルは低かったようです。
いづれがんを克服する時期が来ると思われますが、現状では、誰でもがんになるのだと心得るしかないようです。生涯のうちにがんにかかる可能性は、2人に1人とまでいわれています。
胃がんと分かったのは偶然でした。2年前の9月にテニスコートで球を打ち始めてしばらくすると体の力が抜けていくような感じになり立っていられなくなりました。そのときは風邪かなと思って近くの病院で薬をもらい飲んでいましたが治りません。血液検査をすると貧血状態と分かりすぐに総合病院で胃カメラで検査をしました。その結果、胃潰瘍で出血していたことが分かり、その一週間後に胃がんと分かりました。宣告を受けたときは物凄いショックでした。
がん専門病院を探し、すぐに診察を受けました。再度胃カメラなどの検査を受け手術を受けることになりました。ただ、医師から”手術は必要ですが、心配ありません”と言われたときは大いに元気を取り戻しました。がん患者のストレスは相当なものです。医師の一言がどれだけストレスを和らげるか身をもって体験しました。それから手術は2ヶ月先で、その間は普通の生活をしていてかまわないと言われてときは、なぜすぐに手術をしないのかと疑問に思いました。手術は無事に済み経過も順調です。手術は、腹腔鏡手術でした。手術痕は4~5cmほどです。良い医師と良い病院に出会えたのは幸せでした。しかし、がんについては分からないことばかりです。
入院中に複数の医師にがんになる原因について質問をしましたが、皆さんから分からないという答えが返ったきした。がんになる原因は、食べ物やストレスなどいろいろ指摘されていますがはっきりしていないようです。また発病した時期も分かりませんでした。ただ、原因は分からなくても治療法は急速に進歩しています。治療法は、手術、放射線治療、抗がん剤、免疫療法などです。
がんの原因は、遺伝子の病気といわれています。がんは細胞の遺伝子に幾重もの突然変異が積み重なって発生します。この突然変異が起こるメカニズムは多様ですべてが解明されていません。
突然変異は、通常の細胞分裂のときしばしば起きますが、偶発的に癌遺伝子の変異がおこることもあります。それ以外に発癌の確率を高めるものとしてウイルス、化学物質などがあります。しかし、癌は一つの要因で起こることは少ないためそのことが解明を難しくしているものと思われます。
がんの原因として、タバコと肺がんの関係はよく聞きます。脂肪とカロリーのとりすぎは特に大腸がんの危険性が高まることも言われています。大腸がんや乳がんは動物性脂肪の取りすぎと食物繊維の摂取不足によるものと指摘されています。また過度のストレスは血流や免疫力の低下につながり癌になる確率が高まるとも言われています。さらに癌細胞は低い温度を好むため平常体温が36℃を下回る人の癌発生率は高まるとのことです。等々癌の原因にはいろいろなことが指摘されています。
やっかいなことに、がんかそうでないかは、医学が進んだ今でも病理医が経験を頼りに判断するしかないのです。がんは機械でも薬でも判別できません。それはがん細胞と正常細胞とがきわめてよく似ているからです。がんの手術を受けてから2年間、がんとは何かを知ろうとして本を読んだり、講演会などを聞いたりしてきましたが、はっきりしませんでした。
それにしても日本ではがん患者が多く、死亡原因もがんが多いのです。年間33万人ががんで死亡しています。世界のがん死亡者は年間800万ににもたっしています。これまでもがんに関する研究も数多く行われてきました。世界でガン征圧にかけた資金は数十兆円にものぼるものと見られています。それでもがんによる死亡者は増えているのです。
戸塚洋二博士。東大栄誉教授。ノーベル賞候補とまでいわれた世界的な物理学者ですが2000年に大腸がんを患い4年後に再発しました。このことは、自身のブログに詳細に書かれていました。またNHKや文芸春秋でも紹介されました。再発したがんは、全身の骨や肝臓、肺、脳にまで転移していました。戸塚さんは抗がん剤治療の過程を科学者の目で徹底的に記録していました。そこには癌がんの壮絶な闘いが記されていました。抗がん剤の効果の過程や激しい副作用の状況が詳細に記録されていました。蝕まれていく肉体とその痛みや吐き気などに襲われた状況。抗がん剤は何度変えても効果がなく副作用は続きました。抗がん剤としか戦うしかなかった戸塚さん。2008年の7月に66年の生涯を閉じました。
このようにがんと戦っている多くの人たちがいることを知ると、自分は今は何の症状も出ていないがいづれ再発するのではないかという不安に駆られてしまいます。そのこともあってがんのことをもっと詳しく知ろうとしたのです。これまでがんについて膨大な研究が行われてきてすでにがんについてたいていのことは分かっており、治療法も大幅に進歩していると思っていました。しかし、現実はちょっと違っているようです。
がんの征圧には今後50年から100年はかかるとも見られています。100年目を迎えた世界最大のがん学会がアメリカにあります。参加者17,000人。生命科学や遺伝学など人類の英知を集めた膨大な研究が発表されたいました。この学会から35人のノーベル賞受賞者を輩出しました。その功績はすべてがんのなぞのごく一部を解明したに過ぎなかったのです。
なぜ膨大な発見を続けてもがんは克服できないのか。NHKの特別番組でも紹介されていました。人間の体では毎日数千億以上の細胞が遺伝子をコピーし生まれ変わっています。そのためどこかの細胞がコピーする際にミスをおかしてがんになるのは当たり前なのだと見られています。がんの仕組みは複雑で全体像をつかむことは不可能といわれています。がんの原因が分かって抗がん剤が作られてもその薬が効かない新たながんが現れてくるのです。しかも厳しい環境でも生き残ることができ、抗がん剤や放射線に抵抗力を持つ強力ながん細胞になってしまうのです。したがって現状ではがんの再発は避けられないと見たほうが良いようです。
次々と生み出されてくる治療薬が効かなくなるのは、がんがそれに打ち勝つ強靭な生命力を持っているためと思われます。そのことががんの転移のなぞを深め、いつになったら克服できるかの予を難かしくしているのです。今できることはがんの検査を定期的に受けることと、体に良くないことはなるべく避けることくらいのことのようです。2年前に胃がんと分かったのは、胃潰瘍になって出血したためです。医師からは、そのことが幸いしたと言われました。それまで健康診断をほとんど受けていませんでした。切り取った胃がんの写真を見て驚きました。かなり大きかったのです。この胃がんが発生してどのくらい経っているのかとか、なぜ胃がんになったのかなどは全く分からないそうです。ただ、がんのレベルは低かったようです。
いづれがんを克服する時期が来ると思われますが、現状では、誰でもがんになるのだと心得るしかないようです。生涯のうちにがんにかかる可能性は、2人に1人とまでいわれています。